ソロキャンプ初心者が注意したいものの1つが「熊」。
このページを読んでくれているソロキャンプ初心者なら、
「俺(私)は安全なキャンプ場でソロキャンプするから、熊に出会うはずがないよ!」
と考えている方もいらっしゃるかもしれません。
ところが、安全なはずのキャンプ場なのに熊に襲われて大ケガをした人が実際にいるんです…。
だから、「これからソロキャンプを始めたい!」という方にとっては、熊に襲われないための対策は絶対に必要!
このページでは、熊に襲われないための予防策と不運にも襲われてしまったときの対策をくわしく紹介しますよ。
このページを最後まで読めば、熊対策は万全! 安心・安全にソロキャンプを楽しむことができます♪
もくじ
九州・沖縄以外なら熊に襲われる危険性がある

まず始めに、熊に襲われる危険性がある地域について説明します。
熊は、九州・沖縄以外の日本全国で出没する可能性が…。
そのため、北海道や本州でソロキャンプをしようと考えている人は、熊に襲われる危険性があると言えるわけです。
このことは、環境省が公表している「クマ類質没対応マニュアル(要約版)」の中で、以下のように説明されています。
国内には、北海道にヒグマが生息し、ツキノワグマは沖縄県と近年絶滅したと考えられている九州の7県などを除く、本州・四国の33都府県に生息します。
(茨城県、千葉県、大阪府、香川県、愛媛県には恒常的な生息地はないと見なされています。
環境省「クマ類出没対応マニュアル(要約版)」
ただし、茨城県太子町で2006年12月、ツキノワグマの交通事故死体が発見されており、県北西部の栃木-福島県境には近年生息している可能性があります)
このマニュアルによると本州の中でも熊が生息していないとされる府県はあります。
でも、それらの府県であっても熊が歩いて移動して出没する可能性はゼロではありません。
このことから、九州・沖縄以外で熊に襲われる可能性があると考えた方がいいですね。
ただ、熊は基本的に山の中で生息している動物。
いくら九州・沖縄以外の日本全国という広い範囲で襲われる可能性があると言っても、キャンプ場でのソロキャンプには関係なさそうな気がしますよね?
ところが、実際にキャンプ場で熊に襲われる被害が何件も起こっているんです。
実際にキャンプ場で熊に襲われた人がいる…
2020年8月に、長野県のキャンプ場に熊が出没してテントを襲い、ソロキャンプ中の50代の女性が大ケガをしたという事件が起こっています。
キャンプ場でテントごと引きずられる事件が発生
8月9日の深夜、長野県松本市の上高地にあるキャンプ場でクマが出没し、テント4張りを襲った。このうち、ソロキャンプをしていた50代の女性がテントごとトイレの奥まで引きずられ、足に10針を縫う大ケガをしたという。
2020年9月15日配信「Yahoo!ニュース」
また、この日のYahoo!ニュースよると2020年8月だけで熊による人身被害は約20件だそうです…。
しかもこの20件は山林だけでなく、キャンプ場や河原、畑や道路といった場所でも被害もみられます。
このことから、一見熊とは無関係で安全だと思われるキャンプ場であっても、熊に襲われる可能性は十分にあると考えるべきですね。
熊に襲われないための2つの対策
では、熊に襲われないためにはどうすればよいのか?ここから説明したいと思います。
次の2つのことに注意するだけで、ソロキャンプ中に熊が襲って来る可能性を引き下げることができますよ♪
熊に襲われないための対策2つ
- 食料や生ゴミの保管に気をつける
- 熊対策グッズを持って行く
ここからこの2つについて、くわしく説明しますね。
対策その1:食料や生ゴミの保管に気をつける
1つ目のクマ対策は、食料や生ゴミの保管に気をつけること。
ソロキャンプでは当然、食事のための食料を持って行きます。また、食べた後も生ゴミや食べ残しが出ますよね。
こういった生ゴミや食べ残しはクーラーボックスに入れるなど、臭いが外に漏れないように注意しましょう。
熊が出没する大きな理由は、食料が欲しいからです。
また、熊の臭覚は人間よりもはるかに優れているので、遠く離れていても食べ残しや生ゴミがあることを知ることができます。
なお、熊に食べ物の臭いを嗅がせないという対策は、以下のように環境省も薦めています。
人がおいしいものはクマもおいしい
食品やごみは必ず持ち帰ること。人間の食品またはその臭いなどに馴れさせてはいけません。
もちろん、給餌を行ってはいけません。
生ごみなどに触れる機会が増えることによって、クマは人の生活圏内を餌探しの恒常的な行動範囲と認識してしまうためです。意識的、無意識的な給餌が潜在的な加害クマを作り出し、不幸な出会いを引き起こし、場合によってはその地域の個体群に大きな影響を与えます。
クマ類出没対応マニュアル第2部「生息地周辺の住民の皆様へ」
私(このサイトを作っている人)がソロキャンプに行くときも、食べ残しや生ゴミはクーラーボッスに入れて臭いが漏れないようにしていますよ。
対策その2:クマ対策グッズを持って行く
2つ目のクマ対策は、熊を近づけないグッズを持って行くこと。
鈴ベルと獣よけ線香の2つを用意することで、熊を近づけない効果があります。
グッズその1:熊ベル
鈴ベルは、ベルトのフックなどにつける鈴。
鈴を鳴らして熊に人間の存在を知らせることで、熊の方から離れて行く効果があります。
このことは、先ほどから紹介している環境省のマニュアル内にも以下のように書かれている確かな情報です。
自分の存在をアピールすること
鈴など音の出るものを携帯し自分の存在をアピールすることが必要です。
クマにも 個体差があり全部のクマがそうではありませんが、人の気配に敏感なのでクマのほうが先に人の接近に気がついて隠れる場合が多いようです。
クマ類出没対応マニュアル第2部「生息地周辺の住民の皆様へ」
別に鈴でなくてもラジオなどでもいいのですが、鈴だと充電や電池を気にする必要もないのでオススメです。
初心者の方が鈴ベルを用意するなら、アウトドアブランドのLOGOS(ロゴス)から発売されているものがオススメ。
日中周りに人がいるときなど明らかに鈴の音を出す必要がないときは、消音機能で音を出さなくできるのが便利です♪
私(このサイトを作っている人)は○○な理由でこの鈴ベルは使っていませんが、ソロキャンプ初心者の方には値段もお手頃で○○なのでオススメできる鈴ベルです。
グッズその2:獣よけ線香
先ほど説明した鈴ベルは、自分が動いていないと音が出ないので、寝ているときはまったく効果がないというデメリットが…。
そこでオススメしたい2つ目のクマ対策グッズが獣よけ線香。
獣よけ線香は唐辛子成分が含まれているので、煙を嗅いだ熊はテントに近づけなくなります。
先ほども説明したように熊は臭覚がかなり鋭いため、キャンプ場から離れていても唐辛子の臭いに反応してしまうというわけです。
そのため、寝る前にテントのすぐ外で炊いておけば、安心して眠ることができますよ♪
通常の線香よりも煙は多いですが、テントの外なら特に問題はありませんね。
ただし、1本の線香が燃え続けるのは5〜6時間なので、睡眠時間がそれより長い場合は途中で新しい線香を使うなどの工夫が必要です。
ちなみに私(このサイトを作っている人)は、ソロキャンプ中の睡眠時間は5〜6時間。
そのため、1本の線香で一晩は安全です♪
それでも熊に出会ってしまったときは熊よけスプレーで撃退!
ここまで説明した対策をすれば、熊に襲われる危険性は大幅に低くなります。
とは言え、それでも熊に襲われる危険性はゼロではありません。
そこで万一のときに備え、熊よけスプレーも持っておくことをオススメします。
熊よけスプレーとは、唐辛子成分を含んだ熊を撃退するためのスプレー。
5mほどの距離で吹きかけることにより、熊の目や鼻、のどを刺激して逃げさせる効果があります。
そのため、ソロキャンプ中はすぐ手が届く場所に熊よけスプレーを用意しておけば、万が一熊と遭遇してしまっても撃退できるというわけです。
ただし、このスプレーは熊だけでなく人間にも効果があるので、自分がスプレーを浴びないよう注意しましょう。
熊よけスプレーはたくさん販売されていますが、中でもオススメなのが「COUNTER ASSAULT(カウンターアソールト)熊よけスプレー」。
このスプレーは、環境省が実績と効果がある商品の一例として推薦している商品なんです!
環境省が公式に紹介しているということは、かなり信頼できるスプレーだと言えますね♪
そのため、ソロキャンプではぜひこのクマ撃退スプレーも持って行くことをオススメします。
まとめ
このページでは、ソロキャンプ初心者が熊に出会わないために、そしてもしも遭遇してしまったときの対処法についてくわしく説明しました。
熊は九州・沖縄以外の日本全国で、キャンプ場であっても出没する可能性があります。実際、キャンプ中に熊に襲われて大ケガをしたという事件も起こっています。
そのため、たとえキャンプ場でのソロキャンプであっても、クマ対策は絶対に書かせません。
ソロキャンプでのクマ対策は、以下3つの商品を用意して行くこと。
- 熊ベル
- 獣よけ線香
- クマ撃退スプレー
この3つがあれば熊が近づいてくる危険性はまずない上、万が一のときに熊を撃退することもできます。
そのため、通常のキャンプ用品に加え、これらのクマ対策グッスも用意することをオススメしますよ♪